浮気を疑ったとき、誰もが「まず自分で確かめたい」と思います。それは当然の気持ちです。

しかし長年この仕事をしていて、繰り返し目にしてきたことがあります。相談に来られた方が「実は自分でこういうことをしてしまったんですが……」と話してくださる内容が、驚くほど共通しているということです。

「あの行動さえしなければ、もっとスムーズに証拠が取れていた」「相手に気づかれていなければ、今頃は解決していた」——そういう後悔の言葉を、私たちは何度も聞いてきました。

今回は、浮気調査において「やってしまいがちだが、実はやってはいけない行動」をお伝えします。依頼をご検討されている方にとっても、そうでない方にとっても、知っておいて損はない内容です。

失敗パターン① 証拠がない状態で問い詰める

最も多い失敗が、証拠がない状態でパートナーを問い詰めることです。

「スマホの通知が気になって」「帰りが遅くなったから」「態度がおかしいから」——こうした違和感を持った段階で、感情的に問い詰めてしまうケースは非常に多いものです。

なぜこれが失敗なのか

証拠がない状態での問い詰めは、相手に「疑われている」という事実を伝えることになります。その瞬間から相手は警戒し始めます。

  • スマートフォンのロックを強化する
  • 連絡ツールをLINEから別のアプリに変える
  • 待ち合わせ場所を変える
  • 浮気相手に「バレそうだから会えない」と伝える

問い詰めた翌日から、急に行動が「正常」に見えるようになったという経験をお持ちの方は少なくないはずです。それは浮気をやめたのではなく、隠し方が巧妙になっただけということがほとんどです。

どうすればよかったのか

疑いを持った段階では、まず証拠を確保することを最優先にしてください。浮気かもしれない……そう思ったとき最初に確認すべき10のこともあわせてご参照ください。

失敗パターン② スマートフォンを無断でロック解除して確認する

「パートナーがお風呂に入っている間に、スマートフォンを見てしまった」という相談は、非常に多くいただきます。

気持ちは十分に理解できます。目の前にある、少し触れれば分かるかもしれない——その誘惑に勝つのは、疑いを持っているときには難しいものです。

なぜこれが失敗なのか

浮気調査でやってはいけない5つのことでも詳しくお伝えしていますが、配偶者のスマートフォンであっても、無断でロックを解除して内容を確認することは不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。

問題はそれだけではありません。たとえ何か決定的な内容を見つけたとしても、その取得方法が違法であれば、裁判・調停の場で証拠として使えない可能性があります。「証拠を見つけたつもりが、使えない証拠だった」という悔しい結果になることがあるのです。

さらに、見てしまったことを相手に感づかれると、再び警戒が強まります。「なんか様子がおかしい」という相手の直感は、思っている以上に鋭いものです。

どうすればよかったのか

スマートフォンの中身を直接確認することは避け、行動調査によって外側から実態を確認するアプローチをとることをお勧めします。

失敗パターン③ 車にGPSを無断で取り付ける

「ホームセンターで買ったGPSを車の下に取り付けた」という相談も、一定数いただきます。

「どこに行っているか確認したかっただけ」という気持ちは理解できますが、これは非常にリスクの高い行動です。

なぜこれが失敗なのか

改正ストーカー規制法により、配偶者であっても同意なくGPS機器を取り付けて位置情報を取得することは規制の対象になり得ます。

file-30の事例でお伝えしたように、GPSが相手に発見されると、その後の調査が著しく困難になります。相手が警戒するだけでなく、「妻がGPSを取り付けた」という事実が、後の交渉で不利な材料として使われることもあります。

どうすればよかったのか

位置情報の確認が必要な場合は、法的に問題のない方法での調査を専門家に依頼することをお勧めします。

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失敗パターン④ 自分で尾行しようとする

「探偵に頼む前に、自分で確認しようと思って後をつけた」という方も、少なからずいらっしゃいます。

「費用をかけたくない」「自分の目で確かめたい」という気持ちは分かります。しかし自分で尾行することには、複数の重大なリスクがあります。

なぜこれが失敗なのか

まず、気づかれるリスクが非常に高いものです。普段から顔を知っているパートナーの目を欺き続けながら尾行することは、専門的なトレーニングを受けていない一般の方には極めて困難です。

次に、気づかれた場合の影響が大きいのです。「妻(夫)につけられた」という事実は、相手に強い警戒心を植え付け、その後の調査を著しく困難にします。

また、たとえ決定的な場面を目撃したとしても、それを「証拠」として残すことが難しいものです。動画や写真を撮っても、撮影状況・品質・記録の方法によっては証拠として機能しないことがあります。

さらに、精神的な消耗が非常に大きいものです。パートナーを追いかける行為は、追いかけている本人に深刻な精神的ダメージを与えます。

どうすればよかったのか

尾行調査は、専門的なトレーニングを受けた調査員が複数人で行うものです。一人で行うことには無理があります。浮気調査を探偵に依頼する5つのメリットもあわせてご参照ください。

失敗パターン⑤ 浮気相手に直接連絡する・乗り込む

これは特に女性の依頼者に多いパターンです。「相手に直接電話した」「相手の職場に行ってしまった」という相談が、実際に少なくありません。

なぜこれが失敗なのか

浮気相手に直接連絡・接触することは、複数の問題を引き起こします。

まず、相手が「既婚者と知らなかった」という主張をする機会を与えてしまいます。事前に弁護士が介入しない状態での接触は、後の交渉において相手に有利な情報を与えることになりかねません。

次に、名誉毀損・脅迫などのリスクです。感情的になった状態での言動が、後から法的問題として跳ね返ってくることがあります。

また、パートナーとの関係が取り返しのつかない状態になることもあります。再構築を望んでいた場合でも、直接の接触・乗り込みという行為が、その可能性を閉じてしまうことがあります。

どうすればよかったのか

相手への慰謝料請求・連絡は、必ず弁護士を通じて行うことをお勧めします。感情的になっている状態での単独行動は、ほぼ必ず後悔につながります。当社では顧問弁護士への無料紹介も行っております。

失敗パターン⑥ SNSで相手のアカウントを特定して監視する

「インスタで相手のアカウントを見つけて、毎日チェックしていた」「相手のSNSを別アカウントでフォローした」——こうした行動も、一定数の方が経験しています。

なぜこれが失敗なのか

SNSでの監視は、精神的な消耗が非常に大きいものです。相手の投稿を毎日確認し続けることで、自分自身が追い詰められていくというケースを、私たちは何度も見てきました。

また、別アカウントでのフォロー・監視は、ストーカー行為とみなされるリスクもあります。相手に気づかれた場合、こちらが法的問題を抱えることになりかねません。

さらに、SNSから得られる情報は断片的であり、証拠としての価値は低いものです。投稿の内容・いいねの相手——こうした情報は状況証拠にはなり得ますが、慰謝料請求・離婚調停で使える決定的な証拠にはなりにくいものです。

失敗に共通すること——「感情が先走った」

ここまで6つの失敗パターンをお伝えしましたが、これらすべてに共通することがひとつあります。

それは、**「感情が先走った」**ということです。

疑いを持ったとき、人は「今すぐ確かめたい」「相手をどうにかしたい」という強い感情に支配されます。その感情自体は、自然なものです。おかしくありません。

しかし浮気・不倫の問題は、感情的に動くほど解決から遠ざかる傾向があります。相手が警戒する、証拠が台無しになる、自分が法的問題を抱えるリスクが高まる——感情的な行動は、いずれかの形で自分に返ってくることがほとんどです。

「まず落ち着くこと」「証拠を確保することが最優先であること」「一人で抱え込まないこと」——この3つを、今回お伝えしたかったことの核心として、最後に強調させてください。

疑いを持った段階で、まずご相談ください。感情的に動く前に、次の一手を一緒に考えます。当社は創業30年・相談実績3万件以上の実績で、皆さんの「次の一手」をサポートします。

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