この仕事を長年続けていると、季節によって依頼の数が変わることに気づく。
春・秋は比較的安定している。冬は年末年始にかけて忘年会・新年会シーズンの影響で増える時期がある。そして夏——7月から8月にかけては、毎年依頼が増える。
「夏になると浮気が増えるんですか?」と聞かれることがある。正確に言うと、「夏になると浮気が発覚しやすくなる・疑いが表面化しやすくなる」という方が正確かもしれない。ただ実際に調査の結果として浮気が確認されるケースも、この時期は多い。
なぜ夏なのか。現場で長年感じてきたことをお伝えしたい。
夏には「浮気の機会」が増える
まず単純な話として、夏には浮気の「機会」が増える。
花火大会・夏祭り・海・BBQ・社員旅行——こうした夏のイベントは、普段はそれほど親しくない異性と、特別な雰囲気の中で長時間を過ごす機会を作り出す。花火大会・夏祭りで浮気は起きやすい?でお伝えしたように、夏の夜の非日常感は、普段であれば踏み越えない一線を越えやすくする効果を持つ。
また夏休み・お盆という時期は、配偶者が子どもを連れて実家に帰省し、一人が自宅に残るという状況が生まれやすい。お盆・帰省中に浮気は起きやすい?でお伝えしたように、この「一人になる数日間」が、浮気の機会として機能することがある。
機会が増えれば、浮気も増える。シンプルな話だ。
夏には「サイン」が見えやすくなる
もうひとつの理由は、夏という季節が「浮気のサイン」を見えやすくするという点だ。
夏は肌の露出が増える季節だ。日焼けのライン・体についた痕跡——冬場であれば気づかないことが、夏には見えやすくなる。
また夏は外出が増える季節でもある。「花火大会に行く」「友達とBBQがある」「海に行ってくる」——こうした外出が増えることで、配偶者の行動パターンの変化が目に見えやすくなる。普段は「仕事帰りに直帰」というパターンしかない配偶者が、夏の間は様々な名目で外出するようになる——その変化が、疑いのきっかけになることが多い。
お盆明けに依頼が集中する理由
当社の経験から言うと、依頼が最も集中するのは「お盆明け」だ。
お盆の間に何かが起きた・気づいた、あるいはお盆の間に一人で過ごした配偶者の行動がおかしかった——そういう理由で、お盆が明けた直後から相談が一気に増える。
「お盆の間、夫が一人で自宅にいたが、クレジットカードの明細に説明のつかない請求があった」「妻が子どもを連れて実家に帰省している間、夫のSuicaの履歴がおかしかった」——こうした相談が、毎年8月後半から9月にかけて増える。
お盆という時期に「一人になった配偶者の行動」が気になった方が、お盆明けに確かめるために動き出す——その流れが、毎年繰り返される。
夏に依頼が増える、もうひとつの理由
個人的に感じていることがある。
夏は感情が動きやすい季節だということだ。
暑さ・開放感・イベントの多さ——こうした要素が重なる夏は、人間の感情の振れ幅が大きくなりやすい。「もう限界だ」「確かめなければ気が済まない」という気持ちが、他の季節より表面化しやすいのかもしれない。
長い間疑いを抱えていた方が、夏のある出来事をきっかけに「もう一人で抱えていられない」という気持ちになる——そのタイミングが、夏に集中しているように感じる。
「夏の終わりに、ようやく決断できた」という言葉を、何度か聞いたことがある。
夏に依頼が増えて、私が思うこと
毎年夏になると依頼が増えることを、この仕事を続けながら複雑な気持ちで受け止めている。
依頼が増えるということは、それだけ「確かめなければならない状況」に追い込まれている人が増えているということだ。疑いを抱えながら花火大会の日を過ごした人がいる。お盆の間ずっと一人で考え続けた人がいる。夏が終わるころに、ようやく一歩踏み出せた人がいる。
その一歩を受け止めることが、私たちの仕事だと思っている。
夏の間に「何かがおかしい」と感じることがあったなら、一人で抱え込まずにまずご相談ください。疑いを持ったまま過ごす時間は、思っている以上に消耗するものです。まず話すだけでも、次の一手が見えてきます。
