今日も事務所に相談の電話がありました。
「実は、もう自分でGPSを付けて調べてみたんですけど…」
ああ、またか。最近本当に多いんです、こういう相談。
ネットの情報、見ちゃいますよね
気持ちはすごくわかるんです。パートナーの行動が怪しい。でも探偵に頼むのは敷居が高い。費用もかかる。だったら自分でできることを調べてみよう、って。
ネットで検索すれば、GPSの付け方、ボイスレコーダーの仕掛け方、いくらでも出てきますもんね。実際、やってみた方も結構いらっしゃるんです。
でも、ここで声を大にして言いたい。
これ、本当にやめたほうがいいです!
リスクが大きすぎるんです
まず、GPSって違法なんです。夫婦間であっても完全に違法行為です。相手の同意なしにつけたら、完全にアウト。ボイスレコーダーも、プライバシーの侵害になります。
そして最近特に多いのが、スマホに位置情報アプリを勝手にインストールするケース。
これもGPS同様、完全に違法です!
相手のスマホに無断でアプリを入れる行為は、不正アクセス禁止法違反になります。「夫婦だから」「恋人だから」は通用しません。刑事罰の対象になるんです。
せっかく証拠を掴んでも使えない。それどころか、逆に訴えられる可能性だってあるんです。
でも一番の理由は…
ここからが肝心なんですけど、浮気する側も同じ情報にアクセスできるんですよね。
「GPSつけられてるかも」「調べられてるかも」「スマホにアプリ入れられてないか」って、向こうも同じだけネットで調べてるわけです。
依頼者が考えてること、対象者も同じぐらい考えてる。これ、意外と盲点なんですよ。
素人の調査って、プロから見るとバレバレなんです。一度警戒されちゃうと、もう本当に調査が難しくなる。僕らプロでも苦戦します。
失敗してからじゃ遅いんです
今日の相談者も、すでに相手に気づかれてしまっていました。「最近、急に行動が慎重になって…」って。
そうなんです。手遅れになってから来られる方、本当に多いんですよ。
自分でやってみたくなる気持ち、すごくわかります。でも、そのリスクを考えると、やっぱり最初からプロに相談してほしいんです。
確実で、合法的な証拠。それが何より大事ですから。

