「すみません。またなんです……」

電話口でそう言いながら、Cさん(50代・男性)は少し恥ずかしそうに笑っていました。当社にとって、Cさんからの電話はこれで8回目でした。

「今回もそういうことか、と思いました」

Cさんが最初に当社に浮気調査を依頼されたのは、今から15年ほど前のことです。以来、定期的にご連絡をいただいています。複数回依頼される方の多くは、同じ相手との浮気が繰り返されるケースです。しかしCさんの妻の場合、そうではありませんでした。過去に同じ相手と複数回確認されたことも2度ほどありましたが、ほとんどが別の男性でした。一度限りの相手もいれば、継続して会っている相手もいる。「浮気性は治らない」という言葉がこれほど当てはまる人物を、長年この仕事をしてきた中でも他に知りません。

今回、Cさんが異変に気づいたきっかけは些細なことでした。

Cさんは成田市から千葉市まで毎日電車で通勤しています。帰宅時はほぼ毎日、妻が成田駅まで車で迎えに来ていました。その夜も、いつも通り妻の運転する車に乗り込んだCさんは、助手席に座った瞬間に「何かがおかしい」と感じました。うまく言葉にできない違和感です。妻の様子、車内の空気、何かが普段と違いました。

「今回もそういうことか、と思いました。もう慣れてしまっているのが情けないですが」

夫婦間の「勘」は、驚くほど当たるものです。Cさんの感覚もまた、正しかったのです。

「浮気性」という性質が持つ構造

浮気を繰り返す人には、いくつかの共通した特徴があります。

相手を変えながら浮気を続けるケースでは、「刺激の新鮮さ」を求める傾向が見られます。特定の相手への執着よりも、新しい関係が始まる瞬間の高揚感そのものを求めているケースがあります。年齢を重ねても行動が変わらない場合、それは「機会があればやめられない」という状態です。

また、長年にわたって発覚と継続を繰り返してきた場合、当人の中に「バレてもなんとかなる」という経験則が積み上がっていることがあります。これが歯止めをさらに失わせます。

浮気を繰り返す人の心理でも触れていますが、浮気性は「環境」ではなく「本人の行動パターン」に根づいている場合が多く、状況が変わっても繰り返されやすいです。

今回Cさんの妻が選んだ相手は、近所に住む顔見知りの男性でした。わずかな時間でも「会える」相手を身近なところに作るという行動は、長年の浮気歴を持つ人間特有の「効率化」とも言えます。

調査の概要

Cさんから得られた情報は以下の通りでした。

  • 成田市在住・50代夫婦
  • 妻は毎晩成田駅までCさんを車で迎えに行くルーティンがある
  • Cさんが成田駅に到着するのは21時前後
  • 調査は3日間、19時からの開始

妻が自宅を出るのは通常20時半ごろ、成田駅まで車で1分という距離でした。この「迎えに行くまでの空白の時間」が、調査の焦点になりました。

調査1日目 19時から張り込みを開始。20時半ごろ、妻が車で自宅を出ました。駅には早すぎる時間帯です。向かった先は近所のコンビニでした。車から降りることなく駐車場で待機している妻の車に、数分後、Tシャツに短パン姿の50代前後の男性が助手席に乗り込みました。その服装と手ぶらの様子から、すぐ近所に住んでいることが明らかでした。

車はすぐにコンビニを出て、近くの公園の駐車場へ移動。15分ほど後に再びコンビニに戻ると、男性が車を降りました。妻はそのままCさんが待つ成田駅へ向かいました。コンビニから成田駅まで、車でわずか1分の距離です。男性が降りてから1分後、Cさんが助手席に乗り込みそのまま帰宅しました。

調査2日目 前日と同じ時間に妻が自宅を出ると、同じくコンビニへ。昨日と同じ男性が助手席に乗り込み、同じ公園の駐車場へ向かいました。

しかしこの日は前日と異なる動きが確認されました。公園の駐車場に停車後、妻と男性が後部座席へ移動したのです。ワンボックス車で後部座席の視界は限られていましたが、特殊カメラによる車内撮影により、2人が性行為に及んでいることを確認しました。

行為が終わると妻だけが急いで運転席に戻り、男性は後部座席のままコンビニまで移動。男性が後部座席から降りると、妻はそのまま成田駅へ向かいました。

この日もCさんは、妻が数分前まで別の男性と車内で行為に及んでいたその助手席に乗り込み、自宅へ帰りました。この時点でCさんに状況を速報し、翌日映像を確認していただくことになりました。

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「この男、近所の○○さんなんです」

翌日、事務所で映像を確認したCさんは顔色を変えていました。

「さすがに気持ち悪いですね。吐き気がしてきます」

15年間、浮気の証拠を何度も目にしてきたCさんでも、この映像は別次元の衝撃だったようです。そして映像に映る男性の顔を見た瞬間、Cさんはこう言いました。

「この男、近所の○○さんなんです」

浮気相手は、Cさん自身も顔を知っている近所の住人でした。毎晩Cさんを駅まで迎えに行くその車の中で、Cさんが帰宅する直前まで、近所の男性と行為に及んでいた。その事実がCさんの中で整理されていくのに、しばらく時間がかかりました。

「さすがに私も許せないかもしれない。その場合は追加で調査をして証拠を集めて、離婚するかもしれません。数日考えさせてください」

そう言い残して事務所を後にしたCさんの背中は、15年前に初めてお会いしたときとは違う重さを持っているように見えました。

浮気を繰り返す配偶者との関係をどう判断するかは、最終的にはご本人が決めることです。ただ、浮気後の選択肢を整理した上で、冷静な状態で判断することが、後悔のない決断につながります。

「浮気性」に気づくために——繰り返すパターンのサイン

特定のタイミングに行動パターンが出るとき。 今回のケースでは「駅への送迎」という毎日のルーティンの中に空白の時間が生まれていました。日常的な行動の中に繰り返されるパターンがある場合、その「隙間」が密会に使われていることがあります。

相手が身近な人物であるとき。 近所の知人、職場の同僚、子どもを通じた知り合い——身近な相手との浮気は、接触の機会を自然に作れるという意味で「効率的」です。近所のママ友・パパ友不倫でも触れているように、日常の中に溶け込んでいるからこそ発覚しにくいです。

「また何かが違う」という感覚が繰り返されるとき。 Cさんが感じた「助手席に乗り込んだときの違和感」は、長年の夫婦生活の中で培われた感覚です。浮気の「勘」は当たるのかでも触れていますが、繰り返し感じる違和感は、見逃さない方がよいです。

過去に浮気が発覚しているとき。 一度発覚した浮気が、謝罪と和解を経て再び繰り返されるケースは少なくありません。浮気を繰り返す人の心理を理解した上で、再発の可能性を現実的に考えておくことが大切です。

よくある質問

Q. 過去に浮気が発覚し和解しました。また疑っていますが、2回目の調査は依頼できますか? A. もちろんです。当社には複数回ご依頼いただいているケースが多くあります。「また疑ってしまっている自分が情けない」と感じる必要はありません。違和感を感じたときが、確認のタイミングです。

Q. 相手が近所の顔見知りでした。慰謝料請求はできますか? A. 相手の属性(近所の知人など)に関わらず、不貞行為の証拠が揃えば慰謝料請求は可能です。浮気・不倫の示談交渉もあわせてご参照の上、弁護士へのご相談をお勧めします。

Q. 車内での行為は証拠になりますか? A. なります。特殊カメラによる車内の映像記録は、不貞行為を示す直接的な証拠として有効です。不貞行為の証明に必要な証拠とはもあわせてご参照ください。

Q. 浮気相手が顔見知りの場合、調査に影響はありますか? A. 依頼者が相手を知っているという情報は、調査の方向性を絞る上で有効な場合があります。ただし調査の対象は依頼者ではなく配偶者ですので、顔見知りであっても調査の手法に大きな影響はありません。

Q. 調査日数はどれくらい必要ですか? A. ケースによって異なりますが、今回のように行動パターンが読める場合は短期間で証拠を確保できることもあります。まずは状況をお聞かせいただき、最適な調査プランをご提案します。

まとめ

成田市在住・50代夫婦のケース。15年間で8回目の浮気調査依頼。毎晩の駅への送迎というルーティンの「隙間」に、近所の顔見知りの男性との密会が隠されていました。2日目の調査で車内での性行為を映像で確認し、調査を終了。Cさんは映像を目にして初めて「さすがに許せないかもしれない」という言葉を口にしました。

「浮気性は治らない」——15年、8回の調査を経てCさんが辿り着いた言葉です。

繰り返す違和感を、一人で抱え込まないでください。まずご相談ください。

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