事例概要
- 依頼者:30代女性(船橋市在住)
- 調査対象:依頼者の夫(30代・会社員)
- 調査期間:約3週間・実調査5日間
- 結果:職場の部下との不倫を確認・証拠確保・慰謝料請求
「見てしまったんです。見ようとしたわけじゃなくて、たまたまテーブルに置いてあったスマホの画面が光って。ハートマークの絵文字と、女の子の名前が表示されていて」
Kさん(30代・女性)はそう言いながら、手元のコーヒーカップをゆっくりと回していました。怒りというより、まだ現実が飲み込めていない、という雰囲気でした。
「名前を見ただけで、なんとなく分かってしまったんです。職場の子だって」
「見ようとしたわけじゃなかった」
夫は30代の会社員です。几帳面で仕事熱心な人だとKさんは言いました。残業が多いことも、付き合いで飲みに行くことも、「仕事ができる人はそういうものだ」と思っていました。結婚して5年、子どもはまだいませんでした。
通知が表示されたのは、夜遅く夫が風呂に入っている時間でした。テーブルに置かれたスマホの画面が光り、Kさんは思わず目をやりました。
ハートマークの絵文字。女性の名前。送信者の名前の登録の仕方が、「〇〇ちゃん」という親しげなものでした。
「一瞬で全部察した気がしました。でも確信はなくて。もしかしたら普通の同僚かもしれないって、自分に言い聞かせて」
その夜は何も言えませんでした。翌日も、翌々日も。ただ夫の行動が、以前とは違う目で見えるようになっていきました。
「気のせいかもしれない」が積み重なっていった
通知を見てから、Kさんはさかのぼって思い出す作業をしていたと言います。
「ここ数ヶ月で、変わったことがあったかなって。考えてみると、いくつかあったんです」
スマートフォンを以前よりも手元に置くようになっていました。充電器に挿したまま放置していたのが、常に持ち歩くようになっていた。着信があると席を外すことが増えていた。
帰宅時間が読めない日が増えていました。「今日は遅くなる」という連絡が入り、23時を過ぎて帰ってくる日が月に何度かありました。以前はそれほど多くなかった頻度です。
「仕事が忙しい時期なのかな」と思っていたことが、通知を見た後では別の意味を帯びてきました。
週末の外出も増えていました。「ちょっと出てくる」「コンビニに行ってくる」という外出が、1時間以上かかることが何度かありました。
「全部、気のせいかもしれない。でも全部重なったとき、もうこれは調べないといけないと思いました」
調査の概要
Kさんから得られた情報は以下の通りでした。
- 夫の勤務先・退社時間帯の目安
- 夫が使用する交通手段(電車・徒歩)
- 通知の送信者が職場の部下であること
- 最近の帰宅が遅い曜日のパターン
帰宅が遅くなりがちな曜日に合わせて、退社後の行動確認から調査を開始しました。
1日目の調査
夫は定時より2時間ほど遅く退社しました。会社を出たところで、20代と思われる女性と合流しました。2人で居酒屋に入り、約2時間滞在。退店後、夫は女性をマンションのエントランスまで送り、別れました。この日はホテルへの入場はありませんでした。
2日目の調査
退社後に同じ女性と合流。前回と異なるルートで移動し、船橋市内のホテルへ2人で入場しました。チェックイン・滞在・退出の一連を映像で記録しました。夫が自宅に帰宅したのは深夜0時を過ぎていました。
3日目の調査
昼休みの行動を確認しました。会社近くのカフェで同じ女性と昼食をとる場面を記録しました。会社内で接点がある関係であることが、この時点でより明確になりました。
4日目・5日目の調査
同様のパターンが確認されました。退社後の合流、食事、ホテルへの入場という流れが複数日にわたって記録されました。
調査期間は約3週間、実調査5日間でした。
「ハートマークって、そういうことだったんですね」
調査結果を報告したとき、Kさんはしばらく画像を見つめたまま、何も言いませんでした。
「やっぱり、そうだったんだ」
小さな声でした。
相手の女性が職場の部下であることは、Kさんにとって予想通りでもあり、確認したくなかった事実でもありました。
「何度かその子の名前を聞いたことがあって。仕事で頑張っている子がいるって、夫が話していたことがあって。まさかとは思ったけど、やっぱりその子でした」
「ハートマークって、そういうことだったんですね」
その言葉が、静かに重かった。
職場の部下という関係の特殊性
今回のケースで特徴的だったのは、不倫相手が職場の部下という関係でした。
上司と部下の関係には、業務上の連絡という完璧な名目があります。「仕事の件で連絡が多い」「残業が続いている」「飲み会があった」——これらがすべて正当な理由として成立します。配偶者が疑いを持つことへの心理的なハードルが、他の関係より高くなっています。
職場不倫④でお伝えしたように、上司と部下の不倫は権力関係・評価への関与という要素が絡み、発覚しにくく・深刻化しやすいという特殊性があります。
またKさんが最初に気づいたのが「スマホの通知」というのも、職場不倫の典型的なサインのひとつです。スマホの変化で分かる浮気のサインでお伝えしたように、スマートフォンの扱いの変化は、浮気のサインとして最も頻繁に現れるもののひとつです。
慰謝料請求の進め方
調査報告書を受け取ったKさんは、翌日に弁護士へ相談しました。
「証拠を持って相談に行ったら、話がとても具体的に進みました。証拠がない状態で行っていたら、こうはならなかったと思います」
弁護士との相談で、以下の方針が決まりました。
夫への慰謝料請求と、不倫相手(職場の部下)への慰謝料請求を同時に進めること。複数日にわたる継続的な関係の証拠・昼間の接触記録・ホテルへの入退場記録が揃っていたことで、相手方は否定することができませんでした。
夫は証拠を突きつけられた後、すべてを認めました。「部下から誘われた」という言い方をしましたが、Kさんはその言葉を信じませんでした。
「誘われたとしても、断れる大人でしょう。言い訳にもならない」
慰謝料は夫と不倫相手の双方から受け取りました。現在Kさんは、離婚するかどうかをまだ決めていません。「急いで決める必要はない。まず相手にちゃんと責任を取らせることが先だった」と言っていました。
スマホの通知から気づいた方へ
Kさんのケースのように、パートナーのスマートフォンの通知が浮気発覚のきっかけになることは珍しくありません。
しかし通知を見ただけでは証拠にはなりません。「ハートマークの通知があった」という事実は、浮気の疑いを持つきっかけにはなりますが、慰謝料請求・離婚交渉において使える証拠としては不十分です。
疑いを持った段階で、焦って問い詰めることは避けることをお勧めします。証拠がない状態での問い詰めは、相手に証拠隠滅の機会を与えます。浮気かもしれない……そう思ったとき最初に確認すべき10のこともあわせてご参照ください。
まず証拠を確保した上で、冷静に次の一手を考えることが重要です。
こういう変化が重なったとき
スマホの扱いが変わったとき
以前は充電器に挿したまま放置していたのに、常に手元に置くようになった。着信があると席を外す。通知が来るたびに素早く画面を伏せる——こういった変化は、スマホの変化で分かる浮気のサインの中でも最も頻繁に報告されるものです。
帰宅時間が読めなくなったとき
「今日は遅くなる」という連絡が増えた、特定の曜日の帰宅が遅くなるパターンが固定してきた——こういった変化が続くとき、その「遅くなる日」の実態を確認する価値があります。
週末・休日の「ちょっと外出」が増えたとき
「コンビニに行ってくる」「ちょっと出てくる」という短い外出のはずが、1時間以上かかることが続くとき。行き先を聞いてもはっきり答えない、または毎回同じ場所を答えるとき——その外出の実態が問題の核心にあることがあります。
よくあるご質問
Q. スマホの通知を見ただけで相談できますか?
A. はい、その段階からのご相談が最も多いです。「確信はないが、なんとなくおかしい」という段階でご相談いただくことで、証拠を確保しやすい状態のうちに動くことができます。奥様の浮気調査・ご主人の浮気調査のページからお気軽にご相談ください。
Q. 相手が職場の部下です。会社に知らせることはできますか?
A. 慰謝料請求とは別に、会社への通告という選択肢もあります。ただし通告の方法によっては名誉毀損などの問題が生じる可能性があるため、事前に弁護士に相談することをお勧めします。当社では顧問弁護士への無料紹介も行っております。
Q. 慰謝料請求と離婚を同時に進められますか?
A. はい、並行して進めることができます。まず証拠を確保した上で、弁護士と相談しながら方針を決めることをお勧めします。浮気・不倫が発覚したとき、最初にすべきこともあわせてご参照ください。
Q. 職場の部下への慰謝料請求は、夫への請求と同時にできますか?
A. はい、できます。夫と不倫相手は共同不法行為者として、双方に慰謝料請求ができます。夫・妻の不倫相手に慰謝料は請求できる?をあわせてご参照ください。
Q. 証拠を確保してから夫に問い詰めるべきですか?
A. はい、その順番をお勧めします。証拠がある状態での話し合いは、相手が否定することができず、交渉が有利に進みます。証拠がない状態で問い詰めると、相手に証拠隠滅の機会を与えるリスクがあります。
まとめ
今回の事例は、船橋市在住の30代夫婦のケースです。夫のスマートフォンに表示されたハートマークの通知が発覚のきっかけとなり、約3週間・実調査5日間で職場の部下との継続的な不倫関係を証拠化しました。
「見ようとしたわけじゃなかった」——Kさんはそう言いましたが、長く一緒にいるからこそ、ほんの一瞬の変化に気づける。その感覚は正しかったのです。
スマホの通知、帰宅時間の変化、週末の「ちょっとした外出」——一つひとつは小さな違和感かもしれません。でもそれが重なったとき、確かめることを選んでください。まずご相談ください。当社は創業30年・相談実績3万件以上の実績で、確実な証拠の収集をサポートします。
