事例概要
- 依頼者:40代女性(松戸市在住)
- 調査対象:依頼者の夫(40代)
- 調査期間:約3週間・実調査10日間
- 結果:学生時代の元交際相手(既婚)との不倫を確認・証拠確保・慰謝料請求
「一度、GPSを付けたことがあるんです。でもバレてしまって」
相談に来たIさん(40代・女性)は、少し気まずそうにそう切り出しました。
「それからは、もう何もできなくなって。でも疑いは消えなくて。むしろ、バレてからの方が警戒している気がして、余計に怪しくて」
「バレてから、余計に怪しくなった」
夫は40代で、自由度の高い働き方をしている人でした。出社時間・退社時間が固定されておらず、昼間に自由に動ける時間がある仕事です。Iさんはそれを以前から把握していました。
違和感を持ち始めたのは、1年ほど前からでした。
平日の昼間、「打ち合わせがある」「現場を見に行く」という理由で外出することが増えていました。それ自体は仕事の性質上おかしくありませんでしたが、外出後の様子に何かが引っかかっていました。
「帰ってきたときの表情が、なんとなく違うんです。仕事から帰ってきた顔じゃなくて」
半年ほど前、Iさんは思い切って夫の車にGPS発信機を取り付けました。「これで何かわかるかもしれない」という思いでした。
しかし数週間後、夫がGPSの存在に気づきました。「車に変なものがついている」と夫から指摘され、Iさんは正直に打ち明けるしかありませんでした。
「気まずかったです。でも、それ以上に怖かったのは、その後の夫の変化でした」
GPSが見つかってから、夫の行動はより慎重になりました。以前よりも外出の説明が詳しくなり、帰宅時間も以前より正確になりました。一見、疑われるような行動が減ったように見えました。
「でも、それが逆に怪しかったんです。急に『ちゃんとしよう』とする態度が、不自然で」
元カノという存在
Iさんが「もしかして」と思い当たったのは、夫の古い友人からの何気ない一言でした。
「同窓会か何かの話のときに、『〇〇(夫の名前)、最近〇〇さんと連絡取ってるみたいだよ』って言われて。〇〇さんというのが、夫の学生時代の彼女の名前だったんです」
夫から学生時代の交際相手の話を聞いたことは、結婚前に何度かありました。「もう何年も会っていない」という話だったはずです。
「でも、最近連絡を取っているという話を聞いて、嫌な予感がしました」
Iさんが調べたところ、その元交際相手も結婚していることがわかりました。お互いに家庭がある状態での「連絡」——それが何を意味するのか、Iさんには想像がつきました。
調査の概要
Iさんから得られた情報は以下の通りでした。
- 夫が昼間に自由に動ける仕事であること
- GPSが発覚して以降、外出の説明がより詳細・慎重になったこと
- 学生時代の交際相手(既婚)と連絡を取っている可能性があること
- 夫が使用する車の情報
GPSが使えない状況のため、調査員による直接の尾行を中心に調査を組み立てました。夫が「打ち合わせがある」と言って昼間に外出した日に合わせて調査を開始しました。
1日目〜3日目の調査
夫の外出パターンを確認しましたが、実際に取引先と思われる場所への訪問が確認され、この3日間は不審な行動は見られませんでした。GPSが発覚して以降、夫が以前より慎重に行動している可能性がありました。
4日目の調査
平日の昼間、夫は「現場の確認がある」と言って車で外出しました。向かった先は松戸市内の大型ショッピングモールの駐車場でした。駐車場で待っていたのは、40代と思われる女性でした。2人は夫の車の中でしばらく話した後、女性が運転する車に乗り換えて移動しました。向かった先は、松戸市内のホテルでした。チェックイン・滞在・退出の場面を映像で記録しました。
5日目の調査
同じパターンが繰り返されました。同じショッピングモールの駐車場で同じ女性と合流し、別の車に乗り換えてホテルへ。前回と同じ女性であることが確認されました。
6日目・7日目の調査
休日を挟んだ後、平日の調査を再開しました。同じパターンで駐車場での待ち合わせ・ホテルへの入退場が確認されました。
8日目の調査
待ち合わせ場所を変えての密会を確認しました。ショッピングモールではなく、別の場所での待ち合わせでしたが、その後の行動パターンは同じでした。複数の待ち合わせ場所を使い分けることで、発覚を避けようとしている様子がうかがえました。
9日目・10日目の調査
同様のパターンが繰り返されました。10日間の調査を通じて、待ち合わせ場所を変えながらも継続的に同じ女性と会っていることが明らかになりました。後の調査で、この女性が夫の学生時代の交際相手であり、現在は既婚者であることが確認されました。
調査期間は約3週間、実調査10日間でした。
「GPSがバレたから、こうやって調べないといけなくなったんですね」
調査結果を報告したとき、Iさんはまず駐車場での待ち合わせという手口に反応しました。
「ショッピングモールの駐車場って、よく考えますね。車だらけだから誰も気にしないし、車を乗り換えれば見られても気づかれにくい」
しばらく映像を見た後、こう続けました。
「GPSがバレたから、こうやって調べないといけなくなったんですね。もしGPSがバレていなかったら、もっと早く、もっと簡単にわかっていたかもしれないのに」
夫に証拠を突きつけると、最初は否定しようとしましたが、複数日にわたる駐車場での待ち合わせとホテルへの入退場の記録を見せられると、認めざるを得ませんでした。
「学生時代の彼女と、半年くらい前から連絡を取るようになって。再会してから、関係が戻ってしまった」と夫は言いました。
「戻ってしまった、か」とIさんは言いました。「向こうも結婚しているのに、お互い様ってことですよね」
W不倫という特殊性
今回のケースで特徴的だったのは、不倫相手も既婚者であるという「W不倫(ダブル不倫)」の構造でした。
W不倫の場合、双方に配偶者がいるため、法的な対応がより複雑になります。Iさんは夫への慰謝料請求に加えて、相手の女性への慰謝料請求も検討しましたが、相手の女性自身も既婚者であるため、相手の配偶者からの慰謝料請求の可能性も視野に入れる必要がありました。
また学生時代の元交際相手との再会という構造は、同窓会で浮気・不倫が生まれる理由でお伝えした「昔の感情の復活」という特殊な心理状態が背景にあります。「昔の自分に戻れる」という感覚、「あの頃の感情が戻ってきた」という体験が、現在の夫婦関係への不満とは別の感情的なエネルギーを生みます。
GPSが発覚した後の警戒という点も、当社の調査経験から見ると典型的なパターンです。一度疑われた相手は、行動をより慎重にする傾向があります。複数の待ち合わせ場所を使い分ける、車を乗り換えるといった行動は、発覚を避けるための学習の結果と考えられます。
慰謝料請求の進め方
調査報告書を受け取ったIさんは、弁護士へ相談しました。
複数日にわたる駐車場での待ち合わせ・車の乗り換え・ホテルへの入退場記録が揃っていたことで、夫は否定することができませんでした。
夫への慰謝料請求に加え、相手の女性への請求についても弁護士と検討しました。相手も既婚者であるため、相手の配偶者との関係性も考慮しながら、慎重に方針を決めることになりました。
「これだけ警戒されても、ちゃんと調べてもらえるんですね」とIさんは言いました。「GPSがバレたときは、もうどうしようもないと思っていたので」
GPSが使えなくなった場合の対応
今回のケースのように、自分で取り付けたGPSが発覚してしまい、その後の調査が難しいと感じる方は少なくありません。
しかしGPSが使えない状況でも、調査員による直接の尾行調査によって、行動の実態を確認することは可能です。むしろGPSの無断取り付けは改正ストーカー規制法によって規制されており、法的なリスクを伴う行為です。浮気調査でやってはいけない5つのこともあわせてご参照ください。
相手が警戒している状態での調査は難易度が上がりますが、専門的な調査技術によって対応が可能です。
こういう変化が重なったとき
元交際相手との連絡が再開されたという情報があったとき
学生時代の元恋人・元交際相手との連絡が再開されたという話を周囲から聞いたとき。「昔の友達だから」という説明だけでは判断できない場合があります。SNSで同級生や元カレ・元カノと再会して不倫に発展する理由もあわせてご参照ください。
自分の調査行動がバレた後、相手の行動が急に慎重になったとき
GPSの発覚・スマートフォンを見たことがバレたなど、自分の確認行動が相手に知られた後、相手の行動パターンが変わったとき。これは「隠れて何かをしている」ことの裏返しである可能性があります。
待ち合わせ場所・行動パターンが複数あるとき
特定の場所だけでなく、複数の待ち合わせ場所を使い分けている様子があるとき。発覚を避けるための学習行動である可能性があります。
よくあるご質問
Q. 自分で取り付けたGPSがバレてしまいました。もう調査はできませんか?
A. GPSが使えなくなった状況でも、調査員による直接の尾行調査で対応できます。むしろGPSの無断取り付けには法的リスクがあるため、専門家への依頼をお勧めします。ご主人の浮気調査のページからお気軽にご相談ください。
Q. 相手の女性も既婚者の場合(W不倫)、どのように請求すればいいですか?
A. 相手も既婚者である場合、慰謝料請求の方針がより複雑になります。相手の配偶者との関係性も考慮しながら、弁護士と相談して進めることをお勧めします。当社では顧問弁護士への無料紹介も行っております。
Q. 警戒している相手でも調査は可能ですか?
A. 可能です。相手が警戒している状況での調査は難易度が上がりますが、専門的な調査技術と経験豊富な調査員によって対応しています。
Q. 元交際相手との不倫の場合、慰謝料は変わりますか?
A. 元交際相手であっても、既婚後の不貞行為として通常通り慰謝料請求の対象になります。婚姻期間・不倫期間・精神的苦痛の程度などによって金額が判断されます。
Q. 待ち合わせ場所を毎回変えられても調査できますか?
A. 対応可能です。複数日にわたる調査を通じて、行動パターンを把握しながら証拠を確保します。今回のケースのように10日間程度の調査期間を要することもあります。
まとめ
松戸市在住の40代夫婦のケースです。妻が取り付けたGPSが夫に発覚した後、より慎重になった夫の行動を10日間の調査で追跡し、学生時代の元交際相手(既婚)との継続的な密会を証拠化しました。W不倫という複雑な構造の中で、慎重に慰謝料請求の方針を進めた事例です。
担当調査員より
正直なところ、今回の調査は最初の3日間、手応えがありませんでした。GPSがバレたことで、夫がかなり慎重になっていたのは間違いありません。
「これは長引くかもしれない」と思っていたところ、4日目にショッピングモールの駐車場という手口が見えてきました。車を乗り換える、待ち合わせ場所を変える——こういう工夫をする人は、実は珍しくありません。一度疑われた経験がある人ほど、こういう対策を取る傾向があります。
Iさんが印象的だったのは、「GPSがバレてからの方が怪しい」という感覚を持ち続けていたことです。普通なら「もうバレてしまったから諦めよう」と思ってもおかしくないところを、その違和感を手放さずにご相談に来てくださった。
10日間という調査期間は、当社の中でも長めの部類に入ります。それでも結果が出たのは、Iさんの観察力と、諦めなかった姿勢があったからだと思います。学生時代の元カノという相手、しかも向こうも既婚者という、なかなか複雑な事情を含んだケースでしたが、最終的に証拠という形にできて良かったです。