事例概要
依頼者:30代女性(柏市在住)
調査対象:依頼者の夫(30代・IT系会社員・テレワーク勤務)
調査期間:約2週間・実調査6日間
結果:マッチングアプリで知り合った女性との不倫を確認・ラブホテルへの入退場を複数回証拠化・慰謝料請求・離婚
「家にいるのに、浮気できるんですね」
相談に来たHさん(30代・女性)は、そう言いました。怒りというより、どこか呆れたような口調でした。
夫はIT系の会社に勤めており、週のほとんどをテレワークで過ごしていました。同じ家にいる。同じ空間にいる。それなのに、何かが起きていた。
「まさか家にいる人が浮気しているとは思わないじゃないですか。外に出ていないから安心していた部分もあって」
在宅勤務という「見えない自由」
Hさんが最初に違和感を覚えたのは、夫の「ちょっと出てくる」という外出が増えてきた頃でした。
テレワーク中、気分転換のために外に出ることは自然なことです。「コンビニに行ってくる」「散歩してくる」——そういった外出を、Hさんは特に気にしていませんでした。
しかしある時期から、その外出の時間が長くなっていきました。「コンビニ」のはずが1時間以上帰ってこない。「散歩」のはずが2時間近くかかる。
「最初は仕事の電話をしながら歩いているのかなと思っていたんです。でも2時間散歩って、さすがにおかしいなと」
スマートフォンの変化もありました。以前は仕事用のパソコンの横に置きっぱなしにしていたのに、外出のたびに必ず持っていくようになりました。帰宅後もすぐにスマートフォンを確認する。画面を見ながら、小さく表情が変わる瞬間がありました。
「テレワークって、会社の人に監視されていないじゃないですか。どこにいても『仕事中』で通るから。その自由が、こういうふうに使われていたんだなと思うと」
決定的だったのは、夫のスマートフォンの画面が一瞬見えた瞬間でした。マッチングアプリの画面が映っていました。
「既婚者がマッチングアプリを使っている時点で、もう答えは出ていたんですが。証拠がないと何も言えないと思って、相談することにしました」
調査の概要
Hさんから得られた情報は以下の通りでした。
- 夫がテレワーク中に「ちょっと出てくる」と言って外出する頻度・時間帯
- 外出が長時間になるパターン(主に平日の午前〜昼間)
- マッチングアプリを使用していると思われること
- 夫が使用するスマートフォン・服装の特徴
平日のテレワーク中の外出に合わせて調査を開始しました。
1日目の調査
夫は午前中に「散歩してくる」と言って自宅を出ました。徒歩で最寄り駅へ向かい、電車で移動。柏市内の商業施設周辺で20代後半と思われる女性と合流しました。カフェで1時間ほど過ごした後、近くのラブホテルへ入場。チェックイン・滞在・退出の場面を映像で記録しました。夫が帰宅したのは「散歩」から2時間半後でした。
2日目の調査
別の平日に実施。今回は「コンビニに行ってくる」という外出でした。駅方向に歩き始め、前回と同じ女性と駅前で合流。今回は別のラブホテルへの入場を確認・記録しました。「コンビニ」から帰宅まで約2時間でした。
3日目の調査
昼休みの時間帯に外出。今回は女性がHさんの自宅近くまで来ており、近くの公園で合流する場面を確認しました。公園のベンチで過ごした後、夫だけが帰宅。女性は別方向に立ち去りました。この日は身体的な接触の記録は取れませんでしたが、継続的な関係であることが複数日の記録から明らかになりました。
4日目〜6日目の調査
同様のパターンが繰り返されました。ラブホテルへの入退場が複数回確認され、証拠として揃いました。女性の身元を調査したところ、マッチングアプリで知り合ったと思われる20代の女性であることが確認されました。
調査期間は約2週間、実調査6日間でした。
「散歩から2時間半」
報告を受けたHさんは、映像を見ながらしばらく黙っていました。
「散歩から2時間半で帰ってきて、普通に昼ごはん食べてたんですよね、その日。何事もなかったみたいに」
夫に証拠の存在を告げると、最初は「アプリを入れていただけ」と言いました。ホテルへの入退場映像を見せると、言葉が止まりました。
「テレワークになってから、自由な時間が増えたのはわかってた。でもまさかこういう使い方をしていたとは」
離婚と慰謝料請求を進めることを決めました。証拠が複数日分揃っていたことで、交渉は事実ベースで進みました。相手の女性からも慰謝料を受け取り、離婚が成立しました。
テレワーク中の不倫に気づくサイン
「ちょっとした外出」の時間が読めなくなったとき
コンビニ・散歩・気分転換という名目の外出が、説明と釣り合わないほど長くなっているとき。テレワーク中の短時間外出は確認しにくいからこそ、時間の感覚のずれが手がかりになります。
外出のたびにスマートフォンを必ず持つようになったとき
以前は家に置いたまま出かけることもあったのに、外出のたびに必ず持っていくようになった場合。「誰かとやり取りしながら外出している」可能性があります。
帰宅後のスマートフォン確認が素早いとき
外出から帰ってすぐにスマートフォンを確認する、表情が一瞬変わる——長く一緒にいるからこそ気づける変化です。
マッチングアプリの痕跡があったとき
画面が一瞬見えた、通知が来た、アイコンを見かけた——既婚者のスマートフォンにマッチングアプリが入っていること自体が、確認が必要なサインです。
よくあるご質問
Q. テレワーク中の外出を調査できますか?
A. はい、対応しております。平日昼間の行動確認も通常の調査と同様に実施できます。「短時間のはずの外出の実態を確認したい」というご相談も多くいただいています。
Q. マッチングアプリで知り合った相手でも慰謝料請求できますか?
A. はい、できます。出会いのきっかけは慰謝料請求の可否に影響しません。不貞行為が立証できれば請求の対象になります。
Q. 相手の身元がわからなくても調査できますか?
A. 可能です。対象者の行動を追う中で、相手の特徴・行動パターンを記録することができます。身元の特定については調査の状況に応じて弁護士と連携して進めます。
Q. 証拠を取った後、すぐに離婚しなければなりませんか?
A. いいえ。証拠を確保してから判断を保留することは可能です。「まず証拠だけ持っておいて、どうするかは後で決める」という選択をされる方も多くいます。
Q. 夫がテレワークのため、日中は家にいます。調査の際に気づかれませんか?
A. 調査は対象者が外出したタイミングで実施しますので、自宅に気づかれる心配はありません。外出先での行動を記録することが調査の目的になります。
まとめ
柏市在住・30代夫婦のケース。テレワーク中の「ちょっとした外出」を使って平日昼間に不倫していた夫の行動を、約2週間・実調査6日間で証拠化。複数回のラブホテル利用が記録され、慰謝料請求・離婚が成立しました。
「家にいるから安心」は、テレワーク時代には通用しません。
担当調査員より
在宅勤務が当たり前になってから、このパターンの依頼が増えました。「テレワーク中の配偶者が昼間に外出している」という相談です。
正直なところ、最初にこういう依頼を受けたとき、少し意外に感じていました。家にいるのに、どうやって、という思いがあったからです。でも実際に調査してみると、テレワークという環境が持つ「自由」の大きさを改めて実感することになりました。
会社にいれば、誰かの目があります。でも家では誰も見ていない。「ちょっと出てくる」という一言で、どこにでも行けてしまいます。その自由を、こういう形で使っている人間が一定数いるという現実があります。
今回の調査で印象に残っているのは、3日目に自宅近くの公園で2人が会っていた場面です。Hさんが家にいる、その数百メートル先で。そのことを報告書に書きながら、どう伝えるかを少し考えました。事実は事実として伝えるしかないのですが。
Hさんが「家にいるのに、浮気できるんですね」と言った言葉が、この仕事をしていてときどき思い出す言葉のひとつになりました。できるんです、残念ながら。だから相談に来る方が後を絶ちません。
