探偵事務所に浮気調査を依頼するのは、そうそうあることではありません。一生のうちに一度も探偵と関わらない人がほとんどであって、浮気調査を依頼する回数は1回か2回。あっても3回程度の人が多いと思います。
しかしこのご依頼者様、当探偵事務所に浮気調査を依頼した回数は今回で8回目です。最初に依頼されたのはかれこれ15年前になり、それから定期的に依頼をされます。
複数回依頼されるケースだと、同じ相手と何度か浮気を繰り返す方が多いのですが、この奥様、そうではありません。(過去に同じ相手と浮気をしていたことも2度ほど確認はできていますが・・・)
ほとんどが別の男性と浮気をしています。一度だけの相手もいれば継続して会っている相手もいて、「浮気性は治らない」とはこの人のためにある言葉のように浮気癖が治らない奥様がいます。
今回ご依頼者様から電話があり、「すみません。またなんです・・・(笑)」と少し恥ずかしそうに笑っていました。奥様ももう50歳を過ぎ、そろそろ落ち着いてくるものかと思っていましたが、全くその素振りはありませんでした。
そもそも今回なぜ依頼者は気がついたかという話ですが、依頼者は成田市から千葉市まで電車で通勤をしています。帰宅時はほぼ毎日成田駅まで奥様が車で迎えに来ているのですが、依頼者が奥様の運転する車に乗り込んだ時の奥様の様子がどうもおかしいというとこから始まりました。どうおかしいのか尋ねると、うまく言えないけどなんかおかしいとのこと。要するに依頼者の「勘」です。でも夫婦間の「勘」は驚くほど当たるものです。
とりあえず調査は3日間。依頼者の帰宅時間が成田駅に21時前後なので、調査は19時からになりました。
調査初日。20時半ごろ車で出る奥様。少し早いけどコンビニでも寄るのか?と思って尾行をすると、やはりコンビニの駐車場に。しかし奥様は車から降りる様子はありません。そして数分後、Tシャツに短パンに手ぶらという明らかに近所に住んでいると思われる50歳前後の男性が奥様の車の助手席に乗り込みました。
車はすぐにコンビニを出て、近くの公園の駐車場に。15分ぐらいだろうか。再び車がコンビニに戻ると男性は車を降り、奥様はそのまま成田駅に向かいました。
コンビニから成田駅まで車で1分です。1分前まで他の男性が乗っていた車の助手席に依頼者が乗り込みそのまま帰宅しました。
そして調査2日目。また同じ時間に奥様が自宅を出ると昨日と同じくコンビニに。そして昨日と同じ男性が助手席に乗り、そのまま公園の駐車場に。
しかしこの日は初日と少し違い、奥様と男性が後部座席に移動します。ワンボックスなので後部座席は広いのですが、「まさか今?この10分で?」と思いながら特殊カメラで車内を撮影すると、案の定後部座席で行為に及んでいることを確認!
行為が終わると急いで奥様だけが運転席に移動し、男性は後部座席のままコンビニに戻ります。そして男性が後部座席から降りると奥様は成田駅に飛ばします。
ほんの数分前まで奥様が他の男性と性行為に及んでいたその車内に依頼者が乗り込み、そのまま帰宅をしました。この時点で依頼者に軽く報告をし、翌日調査中に撮影をしたビデオを見ることになりました。
翌日ビデオを見た依頼者は、「さすがに気持ち悪いですね。吐き気がしてきます。」と感情を剥き出しにされています。「この男、近所の○○さんなんです。」と言う。そうです。相手の男性は近所に住んでいて依頼者も顔見知りだというではありませんか。
「さすがに私も許せないかもしれないので、その場合は追加で調査をして証拠を集めて離婚するかもしれません。ちょっと数日考えさせてください。」と言い残し、事務所を後にしました。
やはり浮気性とは治らないんだと、強く感じた調査でした。