1. 探偵と弁護士は「目的」が違う

浮気問題や離婚トラブルでは、探偵も弁護士も関わりますが、両者の役割と目的は明確に異なります。

  • 探偵:事実を「調査・証拠化」する専門家
  • 弁護士:その証拠をもとに「法的手続きを行う」専門家

つまり、探偵が「事実を掴み」、弁護士が「それを武器に交渉・裁判を進める」という関係になります。

2. 探偵ができること・できないこと

✅ 探偵ができること

  • 浮気・不倫の証拠収集(尾行・張り込み・撮影)
  • 素行・行動調査
  • 交際相手の身元調査
  • 証拠写真・報告書の作成

❌ 探偵ができないこと

  • 離婚や慰謝料の交渉
  • 法律上の代理行為(調停・訴訟)
  • 法的な判断・助言(慰謝料額の決定など)

これらは弁護士法で制限されており、探偵が代行することは違法です。

3. 弁護士ができること・できないこと

✅ 弁護士ができること

  • 離婚・慰謝料・親権などの交渉や訴訟の代理
  • 内容証明・示談書・合意書の作成
  • 法的助言・裁判所への申立て

❌ 弁護士ができないこと

  • 実地の調査(尾行・張り込みなど)
    弁護士は現場調査を行えないため、事実確認には探偵の報告書が必要になることもあります。

4. 探偵と弁護士が連携すると強い理由

浮気問題の多くは、「証拠の有無」で結論が大きく変わります。

  • 探偵が確実な証拠を集める
  • 弁護士がその証拠を使って有利に交渉・裁判を進める

この連携によって、慰謝料請求や親権・財産分与の交渉をスムーズに進めることができます。

また、弁護士が監修・顧問につく探偵社であれば、違法リスクを回避した上で、裁判で通用する証拠の収集が期待できます。

5. 探偵と弁護士の上手な使い分け方

状況まず相談すべき相手
浮気の事実を確かめたい探偵
浮気の証拠をもとに慰謝料を請求したい弁護士
離婚・親権・財産分与の交渉を進めたい弁護士
証拠がないために交渉が進まない探偵+弁護士の連携

6. まとめ

探偵と弁護士は、「事実を掴む専門家」と「法で戦う専門家」。
両者の役割を理解し、段階に応じて正しい相談先を選ぶことが解決への近道です。

特に、顧問弁護士が在籍する探偵社であれば、
調査から法的対応までワンストップで支援できる体制が整っています。