パートナーの浮気・不倫が発覚したとき、多くの方が「どうすればいいかわからない」という状態に陥ります。怒り・悲しみ・裏切られた感覚——こういった感情が一度に押し寄せる中で、冷静な判断を下すことは非常に難しいものです。
しかし浮気・不倫が発覚した直後の行動は、その後の選択肢の幅を大きく左右します。感情的に動いてしまったことで、後から「あのときこうしておけばよかった」と後悔するケースは、当社への相談でも繰り返し出てきます。
この記事では、浮気・不倫が発覚したときに最初にすべきことと、感情的に動く前に知っておくべき選択肢・判断のポイントをお伝えします。
発覚直後に「やってはいけないこと」
①感情的に問い詰める
浮気・不倫が発覚した直後、最もやってはいけないことのひとつが感情的な問い詰めです。
証拠がない状態での問い詰めは、相手に証拠隠滅の機会を与えます。また感情的な言い合いになることで、相手が「被害者」のような立場に立つことがあります。「責められたから」「怒鳴られたから」という状況が、後の交渉で不利になることもあります。
まず証拠を確保した上で、冷静な状態で話し合いに臨むことが重要です。
②SNSへの投稿・第三者への無分別な情報共有
浮気・不倫の事実をSNSに投稿したり、相手の職場・家族に無断で知らせたりする行為は、名誉毀損として法的な責任を問われる可能性があります。
怒りのあまり「みんなに知らせたい」という気持ちになることは理解できますが、こういった行動は後の慰謝料請求・離婚交渉において不利になることがあります。
③違法な方法での証拠収集
パートナーのスマートフォンを無断でロック解除して見る、GPSを無断で取り付けるといった行為は、法的なリスクを伴います。
浮気調査でやってはいけない5つのことでお伝えしたように、違法な方法で収集した証拠は裁判で使えないケースがあります。また収集した側が法的な責任を負うリスクもあります。
④すぐに離婚を切り出す
発覚直後の感情的な状態での離婚の切り出しは、避けることをお勧めします。
冷静な状態で考えた場合に「やり直せるかもしれない」と思える場合でも、一度切り出した離婚をなかったことにするのは難しいものです。また証拠が揃っていない状態での離婚交渉は、条件面で不利になることがあります。
発覚直後にすべきこと
①まず落ち着く時間を作る
発覚直後は、感情が最も不安定な状態です。
「今すぐ何かをしなければ」という焦りは理解できますが、感情的に消耗した状態での行動は判断を誤らせます。まず数日間、冷静になる時間を作ることをお勧めします。
信頼できる友人・家族に話を聞いてもらう、専門家に相談するなど、感情を整理するための時間を確保することが重要です。
②証拠を確保・保全する
浮気・不倫の証拠がある場合、まず確実に保全することが重要です。
写真・動画のバックアップ、スクリーンショットの保存、調査報告書の保管——証拠は後の慰謝料請求・離婚交渉において最も重要な武器になります。証拠が手元にない場合は、浮気・不倫の証拠収集完全ガイドをあわせてご覧ください。
③選択肢を整理する
浮気・不倫が発覚した後の選択肢は、大きく3つに分けられます。
①離婚する
②関係を修復する(再構築)
③慰謝料請求のみ行い、結婚関係は継続する
これらの選択肢は、感情的な状態のときに決める必要はありません。ただし「自分はどうしたいか」という軸を持っておくことが、後の判断の基準になります。
④専門家に相談する
探偵・弁護士への相談は、発覚後できるだけ早い段階で行うことをお勧めします。
証拠が揃っているか、慰謝料請求の見込みはどうか、離婚の手続きはどう進めるか——こういった具体的な疑問に、専門家が答えることができます。当社では顧問弁護士への無料紹介も行っております。
3つの選択肢とそれぞれのポイント
選択肢① 離婚する
離婚を選ぶ場合に重要なこと
離婚を選ぶ場合、まず証拠の確保が最優先です。不貞行為を証明する証拠がある場合、離婚交渉・調停・裁判において有利な立場に立てます。
離婚の種類には、協議離婚・調停離婚・裁判離婚があります。多くの場合、まず当事者同士での話し合い(協議離婚)が行われますが、合意が得られない場合は調停・裁判へと進みます。
離婚時に決めるべき主な事項として、慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流などがあります。浮気・不倫で離婚する場合の慰謝料もあわせてご参照ください。
離婚を急がない方がいい場合
感情的な状態での離婚の決断は、後悔につながることがあります。「冷静になって考えたらやり直せるかもしれない」と思える可能性がある場合は、少し時間をおいて判断することをお勧めします。
選択肢② 関係を修復する(再構築)
再構築を選ぶ場合に重要なこと
再構築を選ぶ場合でも、慰謝料請求・誓約書の作成などの法的な手続きを並行して進めることをお勧めします。
「許す」ということは、「何もなかったことにする」ことではありません。相手に責任を取らせた上で、関係を立て直すことが重要です。浮気後の夫婦関係再構築でお伝えしたように、再構築が成功するかどうかは、発覚後の対応が大きく影響します。
再構築の条件として求めるべきこと
不倫相手との関係の完全な終了、連絡先の削除、誓約書の作成——こういった条件を書面で取り交わすことが重要です。口約束だけでは、後のトラブルにつながることがあります。
選択肢③ 慰謝料請求のみ行い、結婚関係は継続する
このケースが選ばれる理由
子どもがいる・経済的な事情がある・相手を許せるが責任は取らせたい——こういった理由から、離婚はせずに慰謝料請求のみを行うという選択をする方もいます。
注意点
慰謝料請求を行う場合、不倫相手への請求・配偶者への請求のどちらを選ぶか、または両方に請求するかを決める必要があります。夫・妻の不倫相手に慰謝料は請求できる?をあわせてご参照ください。
証拠がない場合の対応
「疑いはあるが証拠がない」という状態
浮気・不倫が発覚した後、証拠がない状態での交渉は非常に不利です。
「浮気をしていた」という事実を相手が認めない場合、証拠なしに法的な手続きを進めることは難しくなります。「確信はあるが証拠がない」という状態では、探偵への調査依頼を検討することをお勧めします。
相手が認めた場合の対応
相手が浮気・不倫を認めた場合、その認めた内容を記録しておくことが重要です。
「口頭で認めた」という事実は、証拠として弱いものです。できれば書面(誓約書・合意書)として残すことをお勧めします。また自分が参加している会話であれば、録音することも合法的な証拠収集の方法のひとつです。
慰謝料請求について知っておくべきこと
慰謝料請求の時効
浮気・不倫の慰謝料請求には時効があります。
不貞行為の事実および相手を知った時点から3年以内、または不貞行為があった時点から20年以内に請求する必要があります。「時間が経ってからでも請求できる」という認識は危険ですので、早めに弁護士に相談することをお勧めします。
慰謝料の相場
浮気・不倫の慰謝料の相場は、婚姻期間・不倫期間・精神的苦痛の程度・相手の経済力などによって異なります。浮気・不倫の慰謝料はいくら請求できる?で詳しくお伝えしています。
不倫相手への請求
配偶者だけでなく、不倫相手にも慰謝料請求ができます。ただし既婚者と知らなかった場合は、請求が認められないケースもあります。
よくあるご質問
Q. 浮気が発覚しました。まず何をすればいいですか?
A. まず冷静になる時間を作り、証拠を確保・保全することをお勧めします。感情的な状態での行動は判断を誤らせることがあります。証拠がない場合は浮気・不倫の証拠収集完全ガイドをご参照ください。
Q. 証拠がない状態で問い詰めてもいいですか?
A. お勧めしません。証拠がない状態での問い詰めは、相手に証拠隠滅の機会を与えます。まず証拠を確保した上で、冷静な状態で話し合いに臨むことをお勧めします。
Q. 離婚するか再構築するか、今すぐ決める必要がありますか?
A. 発覚直後に決める必要はありません。ただし証拠の確保と専門家への相談は早めに行うことをお勧めします。選択肢は証拠と専門家のアドバイスを得た上で、冷静に判断することが重要です。
Q. 不倫相手にも慰謝料請求できますか?
A. はい、できます。ただし既婚者と知らなかった場合は認められないケースもあります。夫・妻の不倫相手に慰謝料は請求できる?をあわせてご参照ください。
Q. まずどこに相談すればいいですか?
A. 証拠がない・不十分な場合は探偵事務所、証拠がある場合は弁護士への相談をお勧めします。当社では状況に応じたアドバイスと顧問弁護士への無料紹介を行っております。お気軽にご相談ください。
まとめ
浮気・不倫が発覚したとき、最初にすべきことをまとめます。
やってはいけないこと
- 感情的に問い詰める
- SNSへの投稿・無分別な情報共有
- 違法な方法での証拠収集
- すぐに離婚を切り出す
すべきこと
- まず落ち着く時間を作る
- 証拠を確保・保全する
- 選択肢(離婚・再構築・慰謝料請求のみ)を整理する
- 専門家に相談する
発覚直後は感情が最も不安定な状態です。その状態での行動が、後の選択肢を狭めてしまうことがあります。まず一人で抱え込まずにご相談ください。当社は創業30年・相談実績3万件以上の実績で、発覚後の対応についても適切なアドバイスをいたします。
