「相手は一人じゃなかった」と分かったあと、何から考えればいいのか
調査の結果、浮気相手が一人ではなく複数人にわたっていたと分かったとき、多くの方が何から手をつければいいのか分からなくなります。証拠は揃った。でも、相手が複数人いる場合、慰謝料請求はどう考えればいいのか、話し合いでは何を決めておくべきなのか——。単一の浮気とは違う判断が必要になる場面が、いくつも出てきます。
この記事では、浮気相手が複数人だった場合に押さえておきたい、法的な考え方と話し合いの進め方について解説します。複数人との浮気に見られる行動のサインについてはこちらの記事もあわせてご参照ください。
複数人の浮気相手に対する法的な責任
配偶者本人の責任は、相手の人数で変わらない
浮気相手が一人であっても複数人であっても、配偶者自身が不貞行為を行ったという事実そのものは変わりません。ただし、複数人との関係が続いていたという事実は、婚姻関係を継続することが困難な「婚姻を継続しがたい重大な事由」として、離婚を検討する際の判断材料になり得ます。
浮気相手それぞれに、個別の請求が可能
配偶者と関係を持った相手が複数人いる場合、それぞれの相手が既婚者であることを知っていたのであれば、それぞれに対して個別に慰謝料を請求できる可能性があります。「一人の相手に請求したから終わり」ではなく、関係を持った相手ごとに、それぞれ検討すべき問題として捉える必要があります。慰謝料請求の条件については、夫・妻の不倫相手に慰謝料は請求できる?のページで詳しく解説しています。
複数人分の証拠を、それぞれ揃える必要がある
ここが単一の浮気との大きな違いです。相手Aとの不貞行為の証拠があっても、その証拠だけで相手BやCへの請求はできません。関係を持った相手ごとに、個別の証拠が必要になるのが原則です。
相手Aと別れさせても、相手B・Cとの関係が証拠なく残ってしまえば、水面下で関係が続いてしまう
こうした事態を避けるためにも、把握できている範囲で、複数の相手それぞれについて証拠を確保しておくことが、根本的な解決につながります。証拠がなぜ複数回分必要とされるのかについては、浮気の証拠はなぜ3回程度必要と言われるのかのページもご参照ください。
話し合いの前に、整理しておきたいこと
配偶者との話し合いは、感情的になりやすい場面です。とはいえ、この話し合いが今後の方向性を左右する重要な機会であることも事実です。話し合いに入る前に、次の点を整理しておくと、冷静に進めやすくなります。
- 事実関係の整理:把握している証拠や情報を、相手ごと・時系列で整理しておきます。感情的な記憶だけに頼らず、客観的に提示できる状態にしておくことが重要です。
- 自分の意思の明確化:離婚を選ぶのか、関係の継続を目指すのか。この話し合いの時点で完全に決めきれなくても、「今、自分がどちらに傾いているか」を意識しておくことで、話し合いが感情論に流されにくくなります。
話し合いで決めておきたいこと
話し合いでは、事実の確認だけでなく、その後の具体的な取り決めまで踏み込むことが望ましいです。
- 関係の完全な清算:複数いる相手すべてと、今後一切接触しないことを明確に約束してもらいます。口約束だけでなく、書面(念書や公正証書)として残すことで、後々の実効性が高まります。
- 関係を継続する場合の再発防止策:生活費の管理方法の見直し、定期的な報告など、具体的な取り決めを行います。
- 離婚を選ぶ場合の条件整理:親権、養育費、財産分与、そして複数の相手それぞれへの慰謝料請求の方針について、認識をすり合わせておきます。
離婚するかどうかで迷う場合は、浮気発覚後、離婚すべきか修復すべきかのページも判断材料としてご覧ください。また、浮気した夫・妻を許すべきかのページでは、再構築を選ぶ際に知っておきたい現実について解説しています。
感情的な負担が大きくなりやすいことも知っておいてほしい
複数人との浮気という事実は、単一の浮気に比べて、受け止める側の負担がより大きくなる傾向があります。「自分に何か足りなかったのではないか」というように、自分自身を責めてしまう方も少なくありません。
ただ、これは決してご自身のせいではありません。誰にでも打ち明けられる話ではないからこそ、一人で抱え込まず、家族や友人、あるいは専門の相談員など、話せる相手を確保しておくことが、精神的な負担を軽減する上で大切です。当社の相談員も、調査の説明だけでなく、こうした心情に寄り添いながらお話を伺うことを大切にしています。
よくあるご質問
Q. 浮気相手が複数人いる場合、慰謝料の総額は増えますか?
A. 相手ごとに個別の請求が検討できるため、結果として総額は単一の浮気より大きくなる可能性があります。ただし、それぞれの関係の期間や悪質性など、個別の事情によって金額は変わります。
Q. 一部の相手についてしか証拠がない場合、どうすればいいですか?
A. 証拠がある相手についてはその範囲で対応を進めつつ、他の相手についても改めて調査を検討することをおすすめします。まずは把握している情報を整理してご相談ください。
Q. 話し合いで、配偶者が「もう終わった関係」と言っている場合はどうすればいいですか?
A. 口頭の説明だけで済ませず、可能であれば書面で今後一切接触しないことを約束してもらうことをおすすめします。不安が残る場合は、改めて事実確認のための調査を検討する余地もあります。
Q. 複数人の相手への対応は、弁護士と探偵、どちらに先に相談すべきですか?
A. 状況によりますが、まずは事実関係と証拠を整理するために探偵へご相談いただき、証拠が揃った段階で弁護士と進め方を検討する、という流れが一般的です。当社では弁護士との連携体制も整えています。
まとめ
浮気相手が複数人だった場合、単一の浮気とは異なり、相手ごとに証拠を揃え、それぞれについて対応を検討する必要があります。証拠を掴んだ後にすべきことの基本的な流れについては、浮気の証拠を掴んだ後にすべきことのページもあわせてご参照ください。
「相手は一人じゃなかった」という事実は、それだけ受け止める負担も大きくなります。だからこそ、一人で抱え込まず、事実の整理から一緒に進めていくことが大切です。当社は創業30年・相談実績3万件以上の実績で、複数人にわたる浮気の調査から、その後のご相談まで、確実にサポートします。
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