1. 別居の意味と注意点

別居とは、夫婦が同居をやめ、別々の場所で生活することです。

  • 離婚を前提とする場合もあれば、一時的な生活の区切りとして行う場合もあります。
  • 別居は「離婚の意志を示す行為」とみなされることがありますが、単なる喧嘩による一時的別居と誤解されないようにすることが重要です。

2. 別居開始時に確認・準備すべきこと

(1) 住民票・生活拠点の整理

  • 住民票を移すことで、子どもや郵便物の管理がしやすくなります。
  • 住居の契約関係(賃貸契約や住宅ローン)も整理しておくと、後の財産分与や養育費の算定に役立ちます。

(2) 財産・家計の管理

  • 預貯金口座やクレジットカードの整理
  • 生活費の負担割合を明確にしておく
  • 財産の証拠を整理してコピーを保管する(通帳、不動産登記簿、投資明細など)

(3) 子どもに関する手続き

  • 親権や面会交流について事前に取り決めを考えておく
  • 学校や園への連絡体制を整備
  • 養育費や生活費の見通しを整理

3. 別居後に必要となる法的手続き

(1) 離婚調停・訴訟の準備

  • 別居は離婚調停や裁判での有利な材料になることがあります(婚姻を継続し難い事情の証明)。
  • 別居開始日や生活状況を記録しておくと、調停・裁判で証拠として活用可能です。

(2) 公正証書・合意書の作成

  • 生活費や養育費、財産分与の仮取り決めは公正証書や協議書に残しておくと安心です。
  • 支払いが滞った場合に強制執行が可能になります。

(3) 連絡手段の整理

  • 携帯電話やSNS、メールの連絡履歴も後で証拠になる場合があります。
  • 不必要なトラブルを避けるため、連絡方法はルール化しておくと安全です。

4. 別居に関する注意点

  • 別居中でも生活費の負担義務は消えません
  • 感情的な行動(子どもを連れて行く、財産を隠すなど)は後の離婚手続きに不利になる可能性があります
  • 証拠として日記や写真など、冷静に記録を残すことが重要です

5. まとめ

別居は離婚を進める上で重要なステップです。

  • 住民票や財産、生活費、子どもに関する整理を行う
  • 証拠や合意内容を文書化して残す
  • 調停や裁判に備え、日常の記録を丁寧に管理する

これらを意識することで、別居後の離婚手続きや財産・親権の交渉を有利に進めることができます。