「夫のスマホに見たことのないアプリが入っていた」「既婚者向けのマッチングサービスらしきものを見つけた」「妻が『割り切り』という言葉を使ったメッセージを送っていた」——既婚者専用マッチングアプリに関連した相談は、当社への問い合わせの中で年々増加しているテーマのひとつです。
一般的なマッチングアプリとは別に、既婚者を対象とした専用のマッチングサービスが複数存在することは、あまり知られていません。「お互い既婚者だから」という前提が、かえって浮気・不倫を加速させ、発覚を遅らせる構造を作り出しています。
この記事では、既婚者専用マッチングアプリで浮気・不倫が増えている理由と、既婚者同士だからこそ発覚しにくい構造について解説します。
既婚者専用マッチングアプリとは
サービスの実態
既婚者専用マッチングアプリとは、最初から既婚者であることを前提に出会いを提供するサービスです。
一般的なマッチングアプリが「結婚を目指す出会い」をコンセプトにしているのに対し、既婚者専用アプリは「既婚者同士の出会い」「割り切った関係」を明確に打ち出しています。プロフィール欄に配偶者の有無を正直に記載できる、あるいは既婚者であることが前提条件になっているという特徴があります。
実はこうしたサービスの多くは、スマートフォンにインストールする「アプリ」ではなく、ブラウザからアクセスする「Webサイト型」のサービスであることをご存知でしょうか。
App Store・Google Playにはそれぞれ審査基準があり、出会い系・既婚者向けを明確に打ち出すサービスはアプリとして公開しにくいという事情があります。そのためサービス提供側は、ブラウザでログインして利用する形式を採用しているケースが多いのが実態です。
この形式の最大の特徴は、スマートフォンのホーム画面にアイコンが表示されないことです。一般的なマッチングアプリであれば、配偶者がふとスマートフォンの画面を見たときにアイコンが目に入る可能性がありますが、ブラウザ型のサービスにはその心配がありません。ブラウザのブックマーク・ログイン履歴・閲覧履歴を意図的に確認しない限り、その存在に気づくことはまずできないのです。
「割り切り」という言葉が意味するもの
このようなサービスでよく使われる「割り切り」という言葉には、いくつかの意味合いがあります。
「恋愛感情を伴わない、性的な関係に限定した付き合い」「金銭的な援助を伴う関係」「結婚生活には影響を与えない範囲での関係」——利用者によって解釈に幅はありますが、共通しているのは「本気の恋愛ではない」という建前です。
しかしこの「割り切り」という言葉は、あくまで利用者側の主観的な認識にすぎません。法律上は、性的関係を伴う以上、通常の不貞行為と何ら変わりはありません。
既婚者専用マッチングサービスが利用される理由
「お互い様」という心理的な安心感
既婚者専用サービスの最大の特徴は、相手も既婚者であるという事実が、利用者に独特の安心感を与えることです。
「相手も家庭がある身だから、深い関係にはならないだろう」「お互い様だから、変に責任を追及されることはないだろう」——こういった心理が、利用への抵抗感を下げています。
しかしこの「お互い様」という認識は、法的な責任から逃れられることを意味しません。双方が既婚者であっても、不貞行為が成立すれば、それぞれの配偶者から慰謝料請求を受ける可能性があります。
「本気にならない」という建前の危うさ
「恋愛ではなく割り切った関係だから、家庭に影響しない」という考え方で利用を始める人は少なくありません。
しかし実際には、継続的に会う関係が深まるにつれて、当初の「割り切り」という建前が崩れていくケースが多く見られます。感情的なつながりが生まれ、本来の家庭生活に支障をきたすようになる——このような展開は、当社への相談でも頻繁に確認されています。
マッチング条件の細かさ
既婚者専用サービスの中には、結婚生活の状況(家庭内別居、仮面夫婦など)、希望する関係性(食事のみ、肉体関係を含むなど)を細かく設定できるものもあります。
このような条件設定の細かさが、自分の状況に合った相手を見つけやすくし、利用のハードルを下げる要因になっています。
既婚者同士だからこそ発覚しにくい構造
双方に「隠す動機」が一致している
通常の不倫では、不倫相手が独身の場合、「いずれ結婚したい」という相手側の願望が、関係を表面化させるきっかけになることがあります。
しかし既婚者同士の場合、双方とも家庭を維持したいという共通の動機を持っています。「お互いの家庭を壊さないようにしよう」という暗黙の了解が成立しやすく、関係を秘密にし続けることへのモチベーションが双方に存在します。この「利害の一致」が、関係の継続と発覚の遅れにつながっています。
相手も「ノウハウ」を持っている
既婚者専用サービスを利用する者同士は、互いに「バレないようにする方法」について一定の知識や経験を持っていることが多いものです。
連絡手段の使い分け、会う場所の選び方、痕跡の消し方——こういった「発覚を避けるためのノウハウ」を共有しながら関係を続けるため、通常の不倫よりも巧妙に痕跡を隠す傾向があります。
経済的に対等な関係であることが多い
既婚者専用サービスでの出会いは、双方が経済的に自立した大人同士の関係であることが一般的です。
学生との不倫や職場の部下との不倫のように、力関係の差が生まれにくく、対等な「合意の上での関係」という認識が双方に強くなります。この対等性が、関係の発覚を防ぐための協力関係を強固にする要因にもなっています。
「相手も失うものがある」という抑止力と危うさ
相手も既婚者であるということは、相手にも「失いたくない家庭」が存在するということです。
この事実は、一見すると関係の暴走を防ぐ抑止力のように思えます。しかし実際には、「お互いに口外できない事情を抱えている」という共犯関係が、かえって関係を継続させる接着剤として機能することがあります。
既婚者専用マッチングサービス利用が発覚するきっかけ
スマートフォンの通知・アイコン
一般的なマッチングアプリの場合、スマートフォンにアイコンとして表示されるため、配偶者が目にする可能性があります。ただしこれらのアプリは一般的な認知度が低いため、アイコンを見ても「何のアプリか分からない」というケースが多くあります。
一方、既婚者専用サービスで主流となっているブラウザ型の場合、そもそもアイコンという「目に見える痕跡」自体が存在しません。これが、ブラウザ型サービスがアプリ型以上に発覚しにくい最大の理由です。発覚のきっかけとしては、ブラウザのブックマークバーに見慣れないサイト名が残っていた、検索履歴に既婚者向けサービスのキーワードが残っていたといった、より注意深い確認をしない限り気づけないものになります。
クレジットカードの明細
有料の既婚者専用サービスの場合、アプリ型・ブラウザ型を問わず、利用料金がクレジットカードの明細に記載されます。
見覚えのない会社名・サービス名での課金が続いている場合、それが既婚者専用マッチングサービスの利用料である可能性があります。ブラウザ型サービスの場合、画面上に痕跡が残らない分、この明細こそが唯一の手がかりになることも少なくありません。
「割り切り」という単語を含むメッセージ
スマートフォンの通知やメッセージアプリの一部が見えてしまった際に、「割り切り」「お互い既婚者ですし」といった、通常の会話では使われない特有の言い回しが目に入ることで、違和感を覚えるケースもあります。
よくあるご質問
Q. 既婚者専用マッチングサービスでの不倫も慰謝料請求できますか?
A. はい、できます。アプリかブラウザかという形式や「割り切り」という名目に関わらず、性的関係を伴う不貞行為であれば、通常の不倫と同様に慰謝料請求の対象になります。不貞行為の法律上の定義と慰謝料請求の条件もあわせてご参照ください。
Q. 相手も既婚者です。「お互い様」だから慰謝料請求が難しくなりますか?
A. 「お互い様」という事実は、法的な責任の有無に影響しません。相手が既婚者であっても、不貞行為を行った事実があれば、その配偶者から慰謝料請求を受ける可能性があります。同時に、こちらも相手とその配偶者の双方に対して請求を検討できます。
Q. アプリが見つからないのに浮気を疑っています。ブラウザ型のサービスもあるのでしょうか?
A. はい、既婚者専用マッチングサービスの多くは、実はアプリではなくブラウザ(Webサイト)から利用する形式です。スマートフォンにアイコンが表示されないため、アプリを探しても見つからないのは当然のことです。クレジットカードの明細や、実際に出会っている相手がいるかどうかの行動確認による調査が有効です。
Q. アプリ名を見ても、それが既婚者専用のものか分かりません。
A. アプリ名・サイト名が分からない場合でも、その利用実態を調査することは可能です。実際に出会っている相手がいるかどうかを確認する調査をご相談ください。ご主人の浮気調査・奥様の浮気調査のページからお気軽にご相談ください。
Q. 「割り切りだから本気じゃない」と言われました。それでも慰謝料請求できますか?
A. 「本気ではない」という主張は、法的な責任を免れる理由にはなりません。性的関係があった事実が証明できれば、不貞行為として慰謝料請求が可能です。
まとめ
既婚者専用マッチングサービスで浮気・不倫が増えている背景には、「お互い様」という心理的な安心感、「本気にならない」という建前、双方が発覚を避けるノウハウを共有しているという構造があります。
特に注目すべきは、こうしたサービスの多くがアプリではなくブラウザ型であるという実態です。スマートフォンの画面にアイコンが表示されないため、配偶者が日常的にスマートフォンを見ていても気づくことができません。既婚者同士だからこそお互いに隠す動機が一致し、巧妙に痕跡を隠しながら関係が継続しやすくなっています。
しかし「割り切り」という言葉も、形式がアプリかブラウザかという違いも、法律上の責任から逃れる理由にはなりません。
ブラウザのブックマークに見慣れないサイト名がある、クレジットカード明細の不審な課金、メッセージに見える特有の言い回し——そういった変化に気づいたら、一人で抱え込まずにまずご相談ください。当社は創業30年・相談実績3万件以上の実績で、確実な証拠の収集をサポートします。
