1. 慰謝料請求の基本条件

離婚や不貞行為に伴う慰謝料は、単に「浮気されたから払ってもらえる」というわけではありません。法律上、慰謝料が認められるためには次の条件が必要です。

  1. 不法行為があったこと
    • 配偶者やパートナーの浮気・不倫は、民法上の不法行為に該当します。
    • 不倫によって精神的苦痛を受けたことが前提です。
  2. 損害の発生
    • 精神的な苦痛や生活への影響が具体的に認められる必要があります。
    • 単なる疑いだけでは慰謝料請求は認められません。
  3. 因果関係が明確であること
    • 不倫行為と精神的損害の間に直接の関係があることを示す必要があります。
    • 例えば、不倫発覚後に心身の不調や家庭生活の破綻があったことが証明できる場合です。

2. 慰謝料請求の相場

慰謝料の金額は一律ではなく、ケースごとに事情に応じて変動します。一般的な目安は以下の通りです。

  • 配偶者に対して請求する場合
    • 不貞が軽度(短期間・単発)の場合:50~100万円程度
    • 不貞が長期間・重度の場合:200~300万円程度
  • 浮気相手に対して請求する場合
    • 慰謝料の額は配偶者への請求とほぼ同等ですが、過失の程度や関係の長さによって減額されることもあります。

金額に影響する要素

  • 不倫の期間や回数
  • 結婚生活の長さ
  • 子どもの有無
  • 精神的苦痛の大きさ
  • 不倫の発覚の経緯(巧妙に隠されていたかどうか)

3. 注意点

  • 証拠の確保が不可欠
    • 慰謝料請求には証拠が必要です。写真やLINE履歴、メール、探偵による調査報告書などが有効です。
  • 違法な証拠は使えない
    • 不法侵入や盗聴・盗撮で得た証拠は、裁判で認められません。
    • 安全に証拠を収集することが重要です。
  • 弁護士に相談すると安心
    • 慰謝料請求は法律の専門知識が必要な手続きです。
    • 適切な金額の算定や請求方法のアドバイスを受けることで、トラブルを避けやすくなります。

まとめ
慰謝料請求は、単なる感情的な要求では認められません。「不法行為」「損害」「因果関係」の3つの条件を満たし、証拠を確保することが必須です。また、相場は50~300万円程度が一般的ですが、個別事情により変動します。請求を考える際は、まず安全な証拠収集と弁護士への相談が大切です。